しげちゃんの俳句(無断転記禁止)

Home

2592015/05/30(Sat) 18:45


 湧水の氷柱折りたる音の澄む
 
 春の日の声張り上げて赤子泣く

 朝靄や種まく人の影動く

 年寄の秘密基地てふ蕗の董

 初燕旅の話の賑やかに

2582015/05/07(Thu) 13:57

 
 夜半の雨雪とはならず春隣 

 日当りて耀ひ広げ霜の畑

 吉報の予感抱きし春の空

 雨匂ふ土の湿りのあたたかし

 初披講まかされ尻のむず痒し

2572015/03/02(Mon) 11:19


 野晒しのりんご落ちたる音ひとつ

 寒風へ踏み出すも尚逡巡し

 曲り家の馬と住みいる囲炉裏端

 仕舞ひ湯の長々柚子と遊びけり

 人待てり聖樹輝く傍に立ち

2562015/02/02(Mon) 20:35


 秋の蝶遍路に母の影を追ひ

 石段も砂場もさくら紅葉かな

 冬晴れや師の背大きく高くあり

 落葉焚昭和の匂ひ棚引きて

 ひとつづ冬芽抱きて葉の落ちる

2552014/12/27(Sat) 12:05


 初雪の積りて街の音沈む

 雪解川湖へ押し出す濁りかな

 昨日より光増やして柿若葉

 朝の日に水玉光る青田かな

 いちじくや本音つかめぬ生返事

no_back

page:1

admin only:
© CGI's